「FOUND AND MADE:道に落ちているものがアートになる!?」参加リポート その4
白いペンキを持参
2日目は、それぞれの作品を完成させて、最後にみんなで展示会を開きます。会場に着いた人から制作再開。わたしは、果たしてタイムリミットまでに、人様に見せられる作品が作れるのでしょうか!?
1日目に他の方の作品を見て、色と素材の統一感があるほうが素敵だなと感じました。わたしの作品は、どうも色も素材もバラバラ。ストーリー仕立てで素材を選んだせいでしょうか。無計画な性格のせいでしょうか。
「家から素材を持ってきてもOK」ということだったので、わたしはDIYショップで買った白いアンティーク調のペンキを持ってきました。「上から白いペンキを塗ってごまかしちゃえ大作戦」です。
嗚呼、上塗り重ねた我が人生……?
展示例のスライド
全員そろったタイミングで、集合がかかりました。スライドを使って、アーティストが本日の展示会にアイディアを与えてくれそうな展示例を見せてくれるそう。
建物の空間を生かした展示、壁や天井を上手に使った展示、オーディエンス参加型の展示……。「この展示の仕方がすごくおもしろくて」と、ワクワクした様子で伝えてくれます。あのロンドンの有名なヴィクトリア&アルバート博物館や、サーペンタインギャラリーの展示もちらほら。
スタッフさんが通訳してくれます。
各自の制作とアドバイス
今日の後半の展示会を作る方向性づくりのためのたくさんのアイディアを頭に詰めて、またそれぞれの制作という手を動かす活動に戻ります。
わたしはひたすらペンキで隠蔽……いえ、お化粧いたしました。
手を動かして、黙々と作業。何時間も立ちっぱなし。塗りっぱなし。
アーティストさんたちが回ってきて、作品の発展方法と展示の方向性についてアドバイスをしてくれます。「ここは昨日と変えたのね。いいわね! どうして?」「これは天井に吊るしてみたら?」議論をしながら、展示会を感性すべきタイムリミットに向けて、真剣作業。
わたしのところに来たMaryとKatyは、「まあ! 白のペンキを塗ってすごく良くなったわね! 素材がUnite(統一)されて、ひとつの作品として強くなったね。」「元の色を少し残しているところがいいわね。ぼんやりした色が、記憶を感じさせるわ」。
「なんだか良くなった」に終わらず、どう良くなったのかを言葉で表現するところがさすがです。
アドバイスももらいました。Nickより、「下に置いてあるダンボールは、要らないんじゃないかな?」。AITのスタッフさんより、「展示の場所はここでいいの? 後ろの壁が白いところに吊るした方が、影が生かせるんじゃないかしら」。
思い切って、ダンボールを捨てて、場所を移動。
すると、あらまあ! すっきり洗練されて、影が生かされて深みもある様子に!
わたし、素直さが取り柄♪
制作はそろそろ手を止めて、周りをきれいに清掃するように指示が。作品とゴミをしっかり境界することはとても大切なんだそうです。確かに、
展示のレイアウトは、アーティストが全体を見て指示をしながら、それぞれの希望も聞いて作っていくことに。
アーティストたちが、遠くから全員の作品をウーンといいながら眺め、「これとこれは離して」「これとこれは近くに」といって、作品の色合いが近いものを近くに置くなどのバランスを取っていきました。
レイアウトが完成し、展示品に作品名と簡単な説明のキャプションを付けます。周りうんときれいにして、キャプションをつけると、ぐっと展示会らしくなりました。
展示会が完成
アーティスト3人のOKサインで、展示会が完成! 順番に作品発表タイムです。1日目からどう発展させていったのか、その制作プロセスを伺えるのがとても興味深かったです。
パフォーマンス付きで子ども大喜び
わたしの作品の最終形態。
全員の発表が終わり、みんなで拍手!
「わたしたちが普段、何日もかかることを、あなた達はたった2日でやってしまった!」と、アーティストもベタ褒め。
打ち上げに、美味しいワインやチーズが出ました(あまりにお腹が減りすぎていたので写真はありませんが)。みんなでワイワイ、作品の感想を交換し、努力を讃え合い、この2日間をよく学びよく破壊し、よく創ったことをお祝いしました。
まとめ
「現代アート」というと、ちょっとオシャレで遠い存在だと思っていたのですが、このワークショップを通じて、考えが変わりました。
わたしたちの身の回り、世界の捉え方、ものの考え方。
むしろ、わたしたちのすごく近くにあるのに見えないことを、視覚的それに気づかせてくれるのが、現代アートなんじゃないかな、って……。
それに、アートといっても特別なことじゃなくて、既存のものを壊す、組み立てる、新しいものを作るというプロセスは、すべての創造的なことに共通のプロセスなのではないかと思います。それをこのワークショップで身体的に理解することができたように思います。
現代アートの思考プロセスを知ることで、日常生活から、仕事の企画まで、あらゆる思考が変わりそうな予感! もっともっと知りたいです! そうだ、知って終わりじゃなくて「もっとフィジカルになりなさい」というアドバイスも忘れないようにしたいですね。
AITでは、仕事後に通える現代アートの学校「MAD(Making Art Different =アートを変えよう、違った角度で見てみよう)」やアートイベントの開催と、さまざまな活動を行っているそうです。
★ AIT(アーツイニシアティブトウキョウ)
http://www.a-i-t.net/
春めいて暖かくなってきましたし、わたしもぜひ、どんどん身体を動かして参加して、つかみかけこの感覚をもっと探りたいと思っています。フィジカルにね!
左からMary, Katy, Nick。
3人とも、ユニークな世界の見方を教えてくれてありがとう!
3人とも、ユニークな世界の見方を教えてくれてありがとう!
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